カウンター表示回路(1)
(1) 10進カウンタ + 7セグメントLED表示ユニット
非同期カウンタIC(74LS90)を用いて、最もシンプルな、直結型の
10進カウンタ + 7セグメントLED表示器 を作る。
74LS90は、2進 + 5進カウンタで、2進出力(A)を5進入力(Input
B)に入れることで10進となる。
BCD出力(A、B、C、D)は、74LS47(デコーダ + ドライバ)によって、7セグメントLED表示器へ出力(a〜f)される。接続する抵抗値はLEDの大きさ・輝度によって200〜500Ω程度とする。 (* 7セグメント表示器によりピン接が異なるので注意)
桁上げは、74LS90のD出力(11ピン)から上位の74LS90のInput
A(14ピン)へ入れる。(出力Dが 1 → 0になった時、上位にInputされる ・・・ だから8進ではなく10進)
また、リセットは、アースしていたリセット端子(2、3ピン)をオープン(”H”)させることにより行う。(ピンのOpen時は自動的に”H”状態になっている)
入力は、Input A をアース(GND)に接触させることによってマイナスパルスとして入れる。(ただし機械的な接触ではチャタリングが起こるので、1回の接触毎に数十〜数百のパルスを入れることになる。)
* TTL IC発振回路(2.LED点滅回路(2))のゲートの先から入力すると一つずつ順次カウントアップする。(↓)
(2) 7セグメントLED表示器の簡単な応用:
このユニットをつなげた簡易型カウンターは、いろいろな遅い信号をカウントするのに適している。
@ 入り口カウンター:
CdSセル(φ5mmで、(明)200〜500Ω:(暗)15MΩのように抵抗値が変化する)を用い、シュミットトリガ(74LS132)で波形整形してカウンターに出力する。あるいは、右図のように、ホトトランジスターを用いても良い。(ただし、適当な光源をセットしないと動作は不安定)
A ガイガーカウンタの接続:
ポケットガイガーカウンター・キット(秋月電子、1990年頃)からのTTL出力端子をつないだ。(* 残念ながら、国産の小型ガイガーミュラー管(D3372等:浜松ホトニクス製)は現在
製造中止です) B.G.(バックグラウンド)で、3−10(CPM)位。